2004.7.16

過去の話はこちらからどうぞ。

出発前夜〜ロンドン到着   2日目 ロンドン観光



3日目 大英博物館

 本日は、この旅行の最大の(唯一の、では無い)目的である大英博物館ツアーである(なお、大英博物館の公式サイト内に日本語ページがあるので興味がある人はどうぞ)。ツアーじゃないけど。ホテルからはそんなに遠くないと言うこ と、帰りに大英博物館近くのコヴェント・ガーデンに嫁さんが行きたいと言うので、場所の確認も兼ねて歩いていくことにする。その途中に、 Garfunkel Cafeなる店を発見。ホテルの近くにもあったし、イギリスでは有名なチェーンなのかも知れない。というわけで、記念に一枚(我なが らアホだ)。



 コヴェント・ガーデンの位置を確認したからには一路大英博物館目指すべし。なにやらロンドンの市外マップは正確じゃないなと思いながら適当に歩くこと暫 くして、見えてきました、なにやらゴツイ建物が。


 入り口で、もうどちらに行っていいのかさっぱり分からない。とりあえず直進したら、そこにあったのはドーム状でデンと鎮座する閲覧室。壁一面本棚で、そ れが切れ間無く延々と続いている。英語に堪能だったら、この部屋から出なくても満足しそう。分かる本などある訳無いと思いながら覗いていたら、ピーターラ ビットを発見。おお、これならタイトルくらいは分かるぞう。一通り感嘆の溜息をついてから、気を取り直して展示物を見にいく。

 適当に入った部屋は、そこは別世界だった。おおおおおおおおお!!! あっちにもこっちにもデッカイ遺物が沢山!!!!!行ったことのあるヒトにはお分かりだろうが、エジプトコーナーだった。1階には石像の山、山、山。腕だ けしかないためロケットパンチに見えなくもないものから、私よりデカイ石像から、石に彫ったレリーフやらで部屋が埋め尽くされている。

 写真は上から順に全景、神殿の門の横の石像、レリーフの部屋。

 石像のところには、搬出しているところの絵が載っていて、私はこっそり「こうやって奪ってきたのか」と皮肉な思いにとらわれたりもしたのであるが。それ にしてもやはりサイズは偉大である。その分かりやすさが胸を打つ。

 レリーフの部屋は見ての通り、壁一面にレリーフが飾ってある。質も量も凄いものだ。もう驚くやら呆れるやら感動するやら忙しいことこの上ない。

 順路としてはちょっと上の写真と入れ替わるのだけど、入り口付近の石 像。こやつがいきなり入り口に居て多くのヒトの写真撮影場と化していました。見て分かるとおり、全館写真取り放題なのが豪気です。日本の博物館には見習っ て欲しいものだ。写真撮ったからって減るもんじゃないんだから。

 下の写真はロゼッタ・ストーン。ここは流石にすごい人手であった。1階の、ひょっとしたら一番の目玉かも知れない。

 ここに居るとき、日本人向けのガイドが「ナポレオンがフランス遠征に行ったときに、云々」と言っているのが聞こえてきた。どうやら団体ツアーみたい。日 本語のサイトといい、ガイドといい、日本人客は結構来ているようであった。

 館内では少なからぬ日本人を見かけた。良いことである。 ちなみに、ナポレオンの軍隊が発見したロゼットストーンが現在イギリスにあるのは、ナポレオンが失脚してエジプトの宗主国がイギリスになったときにイギリ スのものになったからだそうな。


 このロゼッタストーンはさすがに樹脂(アクリルかな)かガラスかどちらかで保護されていて、触れないようになっていた。他のは囲うには大きすぎるせいかもしれない。

 エジプトコーナーを過ぎたら、次はローマの遺跡関係の部屋が続いていた。ここもまた豪勢で、中には神殿一個まるまる持ってきたのではないかというものも ある。その他、恐らくはミロのヴィーナス(ギリシア神話ならアフロディーテ)と見られるもの、馬、男(適当)など、これまた呆れるくらいの質と量が揃って いる。予習が正しいかどうか確認したところ、やはり下の毛は存在しなかった。  なにやら、下の毛はあったら美しいとみなされなかったそうである。
 下は神殿で舞う3人の女神像。

 暫くの間エジプトコーナーとギリシア・ローマコーナーをうろつき回って、2階にでたところで嫁さんがトイレに行くついでに食事にしようと言いだす。私は食事の時間なんて勿体無い思っていたので、嫁さんは休憩を兼ねて食事に、私は見学を続行する。すまぬ、嫁よ。一緒にご飯食べるのは日本に帰ってからもできるけど、大英博物館にそう長い間は居られないのだ。

 そんなわけで2階の見学を続行したら、おやおや、木乃伊はここにあったのね。嫁さんも見たがるだろうから後でもう一回来ようと心に決めつつうろうろ。当然の如く、エジプトで尊ばれていたフンコロガシ(スカラベ)の形の装飾品がたっぷり。
 左はミイラ(というか、棺桶)、右は恐らく副葬品。半獣半人の、いかにもエジプトー!!という雰囲気だ。

 書こうと思ったらいつまでも書いてしまうので、あとはざっとまとめると、やはりイギリスの覇権が及ばなかった地域については数が少ない。それと、やはり目玉はミイラをはじめとするエジプト文明で、ここが一番混んでいた。ヨーロッパコーナーは皿とか宝飾品が実に多く、その少なからずにキリスト誕生などの宗教画が描かれていた。異教徒(というか、公式的には不可知論者)からしてみるとそこに食事盛るの?と思わずには居られなかったりして。
 というわけで、雑多にいくつか。写真をクリックしたら拡大します。
 上段、左からギリシア/ローマ時代の彫刻、ヨーロッパのガラス細工、ツボ、アフリカの土器


下段左から古代のガラス細工、装飾品各種、偏光材料のツボ、イースターのモアイ

 他にもこんなものが。こちらも拡大します。

 右下は古代の中国で尊ばれた璧。壁とは違うので注意が必要です。右上は副葬品。みごとな細工が施されていて、さぞかし権力をもったものの墓に入れられたのであろう。

 楽しいときは過ぎ、あっという間に夕方になってしまった。嫁さんは疲れてお茶にしたいと言い始めたので、再び別行動。今度は30分ほど、見逃したところが無いか確認に行くと、イスラム関係を殆ど全く見ていなかったことに気がついてショック。でもまあ、明日も来るから良いか、と自分を慰めて、嫁さんと再度合流して土産のガイドブック、絵葉書を購入して岐路に着く。

 帰り道はコヴェント・ガーデンでお買い物。紅茶屋で紅茶屋さんが開けそうなほどお土産をどっさり買い込む。品物を覗き込んでいると、Gyoku-roとかあって面白い。店員は日本人で、それっぽいのが色々置いてあった。例えば富士山のとか般若心経のプリントしてあるマグカップとか。文句を言うわけじゃないけど、チェ・ゲバラはかなり浮いてると思うぞ。嫁さんはなにやら入浴剤を見に行く。石鹸屋は店員がノリノリで歌を口ずさんでいたが、けっこうこちらでは当たり前みたい。


 お土産のお酒ということで酒屋に行くと、店員が他に客も居ないこともあり話しかけてくる。
 店員「お前、どんなの探してるんだ」
 私「お土産用にウイスキーを探してるんだけど、沢山ありすぎてどれが良いのか分からない。あなたのお勧めを教えてくれ」
 店員「俺の好みとお前の好みが一致するとは限らない。どんなのが欲しいのだ。好きなのを言ってみろ」
 ・・・いや、それに困ったから話を振ったのに(笑)
 私「(とりあえず)スコッチ・・・」
 店員「スコッチのどんなのだ」
 ・・・しらねぇよ。
 店員「なにが好きなの?」
 私「バランタインとか。。。(まさか角とか言っても伝わる訳無いしな。。。)

  ああ、あとベル」
 店員「じゃあブレンドだな」
 とか、そんな雰囲気の会話をして、いくつか試飲をして酒を決める。いやはや。お土産買うのも大変だ。

 更に記念に絵を買った後で、イギリスのスーパーに行く。勿論、食を知るためである。ポテトチップスと焼き菓子、ミニケーキを買い込む。実は昨日、ワインとチーズを買い込んでおいたのである。むふふ。宿に戻ってワインを飲もう。
 店から出てミニケーキを齧る。


 まずっ!!!
 甘すぎて甘すぎて他の味なんてあったものじゃない。しかも砂糖が口の中でじゃりじゃり言うし。そうか、不味いというのはこのことか。

 気を取り直して、イギリスに来たからには食べておくべきとフィッシュ&チップスを食べに。タラを頼むと、これがなかなかいける。レストランは全般に不味くないのかな?と思うけど、やっぱり量が多くて途中で飽きる。学べ。

 宿に戻って、オーストラリアワインで乾杯。オーストラリアのワインは若干癖があったが二人とも気に入った。ほろ酔いでいい気分となってそのまま撃沈したのであった。

 注意。この日私は紳士のクニであるからにはと、履き慣れない革靴で一日歩き回ったのだが、足が疲れて疲れて仕方なかった。私と同類のヒトは格好付けずにスニーカーで行くことをお勧めする。それと、写真沢山とりなくなるだろうから、ネガは多めに!

 翌日に続く。



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